二人暮らしの節約術19選｜平均生活費から具体的な固定費・変動費の削減方法まで徹底解説

「二人暮らしを始めたら思ったよりお金がかかって驚いた…」そんな悩みを持つ人は少なくありません。二人暮らしでは、食費や光熱費を折半できるメリットがある一方、外食やレジャーなどを楽しむ機会が増えることで、気づかないうちに出費が膨らみがちです。

そこで本記事では二人暮らしの節約を成功させるうえで押さえておきたいポイントを、固定費と変動費の両面から詳しく紹介します。平均生活費の目安を知り、無理なく続けられる節約方法を実践することで、毎月の負担は確実に軽くなります。ぜひ最後までチェックして、家計を見直すきっかけにしてください。

2人以上の世帯当たりの平均生活費は約26万円

まずは、二人暮らしをはじめとする2人以上の世帯の生活費目安を見てみましょう。総務省の家計調査によれば、2人以上の世帯の平均支出は約26万円とされています。これは下記のような費目を合わせた平均額です。

費目	主な内訳
住居費	家賃、管理費など
水道光熱費	電気代、ガス代、水道代
通信費	スマホ代、インターネット回線費
食費	自炊・外食費
娯楽費	レジャー、趣味、サブスクリプションなど
保険料	生命保険、医療保険
貯蓄・投資	銀行預金、NISA、iDeCoなど

実際にはお住まいのエリアや働き方、収入によって前後しますが、約26万円という数字は二人暮らしの支出を考えるうえで一つの目安になります。家計を見直す際に、まずは現在の支出がどのくらいなのかを把握し、平均との比較をしてみましょう。

節約は無理のない範囲で行うべき

節約と言うと、「食費を極限まで削る」「レジャーを完全に我慢する」など、厳しく切り詰めたイメージを持つ方もいるかもしれません。ところが、あまりにもストレスになるやり方は続かないため、長期的には逆効果です。

無理のない範囲で行うことが、二人暮らしでの節約を続けるコツの一つです。双方が気持ちよく生活できるレベルをキープしつつ、固定費と変動費を定期的に見直すだけでも効果が期待できます。たとえば、以下のステップで検討してみるとスムーズです。

• 家計の支出項目を大きく「固定費」「変動費」「貯蓄」に分ける
• 必須項目（家賃・水道光熱費など）を洗い出し、契約やプランを見直せるか検討する
• 食費や娯楽費など、毎月変動する費目を必要に応じて削減する
• 浮いた分のお金を貯蓄または投資に回す

二人暮らしの場合は、パートナーとのコミュニケーションも大切です。お互いの価値観をすり合わせながら進めることで、不満が出にくくなり、節約のモチベーションを保ちやすくなります。

二人暮らしで実践できる節約方法9選～固定費～

家賃、水道光熱費、通信費、保険料などの固定費は、一度見直すだけで毎月の支出を大幅に削減できる可能性があります。さらに、固定費を減らせば、減らした分は継続的な節約効果につながります。ここでは、9つの具体的な固定費削減方法を見ていきましょう。

住居費：収入に見合った家賃の住居に引っ越す

住居費は、毎月支払う金額が大きいため、収入に対する家賃の比率が高いと家計を圧迫します。一般的には「世帯収入の25％程度」が目安とされることが多いですが、それより高ければ引っ越しも検討してみましょう。もちろん引っ越しには初期費用がかかりますが、長い目で見ればメリットが大きい場合もあります。

住居費：契約更新の際に家賃の値下げ交渉を行う

大掛かりな引っ越しをしなくても、契約更新時に管理会社や大家さんへ家賃の値下げ交渉を行うことは可能です。周辺相場を調べたり、築年数の経過や設備の状況を理由に交渉すれば、思いがけない節約につながるケースもあります。結果がどうあれ、交渉は一度してみる価値があります。

水道光熱費：2人の生活リズムを合わせる

水道光熱費を削減するポイントの一つは、2人の使用時間帯をできるだけ合わせることです。入浴時間をまとめたり、洗濯を二人分いっぺんにするだけでも、追い炊きや洗濯回数の削減につながります。生活リズムを少し合わせるだけで、毎月の支払いが安定して減少していくでしょう。

水道光熱費：料金プランを見直す

電気やガスの料金プランは、世帯ごとのライフスタイルに合ったものを選ぶとお得に使えます。最近は電力・ガスの自由化により、多数のプランが登場しています。エリアや利用状況に応じて最適なプランへ切り替えれば、年間で数千円以上の節約が見込めることも珍しくありません。

水道光熱費：家電の使い方を工夫する

家電の使い方を少し見直すだけでも光熱費は節約できます。たとえばエアコンの設定温度を夏は1℃高め、冬は1℃低めにする、冷蔵庫の温度設定を季節に合わせる、照明をLEDに替えるなどの小さな工夫が積み重なれば、大きな違いになるのです。「暑すぎる・寒すぎる」などの我慢は不要なので、心地よさを維持しつつできるところから試してみましょう。

通信費：スマホの契約プランを見直す

スマホ代は、毎月の料金が大きくかかる割に、そのまま放置している人が多い費目の一つです。自分のデータ使用量を確認し、もし無駄に高額なプランを契約しているなら、適切なデータ容量のプランに変更しましょう。時期によってはキャンペーン価格を利用できることもあるため、こまめにチェックしてみると良いです。

通信費：格安SIMに乗り換える

さらなる節約を目指すなら、格安SIMの検討もおすすめです。大手キャリアのサブブランドや独立系の格安SIM事業者が提供するプランなら、月額料金が驚くほど安くなる可能性があります。通信速度やサポート体制をチェックしつつ、自分たちに合ったプランを選べば毎月数千円規模での節約も不可能ではありません。

保険料：契約している生命保険を見直す

結婚を機に生命保険や医療保険を加入・変更した方は多いでしょう。ライフスタイルの変化に伴い、必要な保障の内容や金額も変わります。必要以上に高額な保険に入っていないか、定期的に見直してみましょう。複数社の保険を比較検討するだけでも、同じような補償内容で保険料を抑えられるケースは少なくありません。

貯蓄：NISAやIDeCoを始める

節約して生まれた余剰資金を、ただ銀行口座に預けておくだけではもったいない場合があります。NISAやIDeCoなどの税制優遇がある仕組みを活用し、長期的に運用すれば将来の生活を安定させる助けになるでしょう。二人暮らしでの共働きなら、二人分の投資枠を最大限に使うのもおすすめです。

二人暮らしで実践できる節約方法10選～変動費～

変動費は毎月の使い方次第で大きく増減します。外食やレジャーなどは楽しみを完全に断つのではなく、上手にコントロールすることが大切です。ここからは、食費・娯楽費などの変動費を中心に、気軽に始められる10の節約ポイントを紹介します。

食費：自炊する

外食やデリバリーは手軽な反面、コストがかさみやすいです。一方、二人暮らしなら食材を無駄なく使えて自炊に挑戦しやすいメリットがあります。忙しい日は簡単な調理で済ませるなど工夫すれば、栄養バランスを取りつつ食費を抑えられるでしょう。

食費：コンビニに寄る頻度を減らす

コンビニは便利ですが、その分価格が割高なことも。ついつい予定外の買い物をしてしまうケースも多いです。スーパーでまとめ買いをする、作り置きを活用するなどの方法でコンビニ利用の回数を減らせば、月単位で見ても大きな節約になるでしょう。

衣類費：古着屋やフリマアプリで購入する

二人暮らしを始めたばかりだと家具や家電にもお金がかかり、衣類に割く予算が限られている場合があります。そのようなときは古着屋やフリマアプリを活用するのがおすすめです。人気ブランドの服が新品同様の状態で出品されていることも多いので、賢く活用すればクオリティを維持しながらコストを抑えられます。

娯楽費：使っていないサブスクは解除する

音楽ストリーミングや動画配信など、サブスクリプションは生活を豊かにしてくれますが、使っていないサービスまで契約していると節約の妨げになります。定期的にチェックし、不要なサブスクは思い切って解約しましょう。意外と重複契約しているケースもあるため要注意です。

交際費：月の飲み会の回数などに上限を設ける

飲み会や外食は、一回の支払いが思った以上に高額になることがあります。とはいえ、人間関係の付き合いも大切なので、完全に断つのは難しいという人も少なくありません。そこで、月に参加する飲み会の回数や予算の上限をあらかじめ設定しておくと、出費を管理しやすくなります。

日用品費：数か月分をまとめ買いする

トイレットペーパーや洗剤など、生活に欠かせない日用品はセールの機会やネット通販でお得にまとめ買いしておくと便利です。一度に買う量は増えますが、ストックとして保管しておけば買い忘れを防ぎ、日々の買い物回数も減らせます。

その他：ふるさと納税を行う

ふるさと納税は、寄付をすることで返礼品や税金の控除が受けられる制度です。お米やお肉、野菜など食費につながる返礼品が選べれば実質2,000円で生活必需品をゲットできるお得な仕組みになります。手続きは少し手間に感じるかもしれませんが、慣れれば難しくありません。

その他：家計簿アプリを使用する

毎日の収支をざっくり把握したつもりでも、実際は細かい支出を見逃していることが多いです。家計簿アプリを活用すれば、レシートの読み取り機能や銀行口座・クレジットカードとの連携機能などにより、手間をかけずにお金の流れを可視化できます。二人で共有することで、お互いに「どこで節約できるか」を話し合いやすくなります。

その他：共同口座を作って毎月定額貯金する

生活費や貯金の管理がパートナー任せになりがちな二人暮らしでは、共同口座を作るのも有効です。家賃や光熱費などの支払いを共同口座で行い、残ったお金は貯金へ回すといったルールを設定すれば、収支バランスを把握しやすくなります。

その他：基本的にキャッシュレスで支払う

キャッシュレス決済を取り入れることで、利用履歴をスマホやWeb上で簡単にチェックできるようになります。ポイント還元やクレジットカードの特典も活用できるため、現金主義の方も試しに一部の支払いをキャッシュレスに移行すると、家計管理がスムーズになるでしょう。

新婚夫婦の場合は結婚新生活支援事業の利用も考える

これから二人暮らしを始める新婚夫婦なら、自治体が行っている結婚新生活支援事業の利用も検討してみましょう。家賃や引っ越し費用などに対する補助が受けられる場合があり、初期費用を抑えることで生活費のやりくりが楽になります。支給要件や上限金額は自治体ごとに異なるため、お住まいの地域の情報を調べてみてください。

まとめ

二人暮らしの平均生活費は約26万円とされており、家賃や水道光熱費、通信費、保険料などの固定費をうまく削減すれば毎月の出費を大きく抑えることが可能です。また、食費や娯楽費といった変動費も見直すことで、さらなる節約効果が期待できます。

無理のない範囲で行う、という点を意識しながら、二人暮らしの節約を上手に組み立てていきましょう。NISAやIDeCoなどの投資制度を活用すれば、節約したお金を長期的な資産形成に回すこともできます。新婚夫婦の場合は自治体の支援制度も積極的に利用し、より快適で安心な二人暮らし生活を目指しましょう。

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